ご挨拶


株式会社富士化粧合板は、1967年に広島県府中市で私の父が創業しました。このまちは、木工、繊維、金属、機械などさまざまな分野のものづくりが盛んに行われてきた地域で、特に家具づくりは日本の6大産地のひとつに数えられるほど有名です。府中家具に使用される木材は特に高品質で美しい木目が特徴。同様に、ツキ板もいかに美しい木目を切り出すかが重要とされてきました。美しい木目を切り出すために、私たちはずいぶん多くの木をムダにしてしまったのも事実です。

しかし、木は自然のものであり、美しさの基準は一辺倒ではないはずです。木は工業製品ではなく、生き物です。何十年、何百年とかけて成長する中で、枝を伸ばせば節ができるし、寒暖差によって色の違いが生まれます。従来、木の節や色の違いなどは欠点として嫌がられてきましたが、それこそが木の個性であり生きてきた証です。たとえ木が曲がっていても、職人の想像力や技術力があれば、うまく活用できるはずです。

これまで培ってきた高い技術力を守りながら、発想やアイディアは柔軟に。画一的ではない、天然木だからこその個性や魅力をもっと広く知っていただくために、ツキ板の新たな可能性を切り拓いていきたいと考えています。
長年木と向き合い、触れ合ってきた私たちがいえるのは、「やっぱり木は良い」ということ。本物の木だけが持つぬくもりややさしさがあり、人と同じでそれぞれに個性があって面白いのです。ひとつとして同じ木はありません。1本の木を大切にしながら、ツキ板や天然木の魅力を次の世代へと伝えていきたいです。

歴史


工場内の様子

沿革



昭和46年1月 株式会社富士化粧合板創業
平成22年6月 渡辺保彦が代表取締役就任
平成25年1月 創業50周年を迎える

会社概要



社名 株式会社富士化粧合板
創業 1963年7月
設立 1967年1月
代表取締役 渡辺 保彦
資本金 1,000万円
従業員数 8名
本社所在地 〒726-0011
広島県府中市広谷町1486
TEL 0847-45-3555
FAX 0847-45-3556
事業内容 特殊化粧合板製造販売

本社・工場


工場内の様子




工場紹介











認定書・会員証・表彰歴







ツキ板の製造技術を活かし、多角的な視点で挑戦を続けていきます。

岡山県を拠点とする染色加工会社、株式会社セイショクが開発したNUNOUS(ニューノス)は、規格外品の布地を原料にしたアップサイクル素材です。世界中で大量に発生している布の規格外品。ロスファブリックを使って何かできないか、との想いで開発されました。布を地層のように積み重ねて板状にし、それをスライスすることで、美しい模様が生まれます。当社は、ツキ板の製造技術を生かして、板状の布をスライスする作業に協力させていただきました。


  • ツキ板の製造技術を生かし、板状の布をスライスする工程を担当しました。

  • 木ではなく、布を切るというのは、当社にとっても初めてのことです。

  • 異なる業種の事業者の方とのコラボレーションにも積極的に取り組んでいきます。